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また…この夢を見た。
俺を責めたてる…
あの日の絵里の夢。
彼女の事だって
決して遊びなんかじゃ
なかったんだ。
俺なりに絵里を
大切にしているつもりだった。
けれど、
俺たちのバランスが
狂い始めたのは…
絵里の本心に
気づいてしまった
あの瞬間からだった。
不快な汗が滲み出ている
身体を無理やり起こし
見渡したリビング。
けれどそこに、
奈緒が帰って来た気配は
ひとつもなかった。
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