悪夢

2/22
前へ
/37ページ
次へ
また…この夢を見た。 俺を責めたてる… あの日の絵里の夢。 彼女の事だって 決して遊びなんかじゃ なかったんだ。 俺なりに絵里を 大切にしているつもりだった。 けれど、 俺たちのバランスが 狂い始めたのは… 絵里の本心に 気づいてしまった あの瞬間からだった。 不快な汗が滲み出ている 身体を無理やり起こし 見渡したリビング。 けれどそこに、 奈緒が帰って来た気配は ひとつもなかった。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

835人が本棚に入れています
本棚に追加