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伏せたままの瞼の裏に
あの頃の秋人が
走馬灯のように浮かんでは
消えて行く。
大好きだった秋人の笑顔。
無口な彼だったけど
この仕事を自分のものに
するために必死に
頑張っていた彼の姿。
「だけど…
まだ大学生だった私は
出張ばかりの彼と
逢える時間が減った事で
寂しさだけが募って…
我儘ばかり言っていました。
今思えば…
私が言う言葉ひとつひとつが
秋人をどんどん追い込んで
しまっていたのかもしれません」
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