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そんな私の姿に
和成さんは黙ったまま
私を抱き寄せ
自分の胸板に当てた。
「無理しなくていいよ。
何となく…
続きが分かる気がする。
もし間違っていたらごめん。
その秋人さんは…
君の部屋で…?」
聞かれた言葉に
私は震える唇で
必死に言葉を紡ぐ。
「朝…家に帰ったら
バスルームが…」
ぎゅっと閉じた瞼に
浮かんだその映像は…
真っ赤に染まったバスタブと
壁に寄りかかるように
眠っている…秋人だったんだ。
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