決定打

9/15
前へ
/37ページ
次へ
「仕事も忙しかったし、 色々な意味で精神的に 疲れていたんだろうって 彼のご家族は言ってくれたけど あの日…私が友達と 夜通し飲んだりしていなければ 秋人は…きっと今頃… 優秀なイベントディレクターに なっていたはずなのに…」 泣きながら言った私の髪を 和成さんは優しく撫でながら 呟いた。 「じゃあ奈緒が 今の仕事を選んだのは …彼の夢を継ぐため?」 その質問には黙ったまま 小さく頷く。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

835人が本棚に入れています
本棚に追加