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=朝=
今日は入部届を提出する日
「真依、あんたガチでマネなるの?」
雛子がそう言う
「うん」
「お前ガチでバレーはいいのかよ?」
将季がやってきてすぐにそう言った
「ううん。もういいの。決めたことだから」
バレーは本当に大好き
野球よりバレーが好き
スポーツの中ではダントツ1位
でもそれ以上に先輩が好きだから____
彼女になんてなれなくていい
ただ先輩の近くにいたいだけ____
それを思えばバレーなんてすぐにやめられた
「んじゃあ、お前を十分子機使おうかなー涼二と2人で」
あたしはあんた達にこき使われるために野球部に入った訳ではありませんっ!
「そしたらアンタらガン無視するから」
「チェッ!!じゃあ顧問の藤本先生に出しに行くぞ」
藤本・・・・・・・・・
あたしの2年の時の担任の先生の名前だ
「名前、一緒だね」
「あーふじもんとか、なんか何で中学の担任と顧問の名前と高校の顧問の苗字が一緒なんだよーめんどくせーな」
「ほんと、まあ行こうよ」
あたしと将季は職員室まで歩いた
すると・・・・・・・・・・・・・
「おっ将季に柏木!ん、入部すんのか!?」
はっ隼大先輩
『はい!』
あたしと将季は口をそろえて答えた
「将季、先だしに行け。柏木ちょっと話がある」
え?
”話”?何だろう・・・・・?
「お前、どうしてバレー部入らずに野球部のマネージャーになんてなったんだよ?選抜まで行ってもったいねーぞ」
「いいんです。バレーはもう」
「お前のバレーしてる所けっこー好きだったけどな」
「見たことない癖にそんなこと言わないでください」
「あるよ、練習試合とか」
「嘘つかないでください」
「嘘じゃねーもん。何でだよ?」
え?
なんか、言った顔が結構真剣
ってことはホントに・・・・・・・・・・・
理由どうしよう?
”先輩の近くにいたい”だとか口が裂けても言えない
「・・・・・・甲子園の・・・マネージャー席・・・・・」
「甲子園のマネージャー?」
うわわわ
なっ何を言ってるんだろうあたしは心にないことを
「はい」
「じゃあ何で乃野原行かないんだよ?お前学年トップ5には成績あっただろ?何でうち?」
ぎゃー!!
なっ何であたしの成績知ってんのー??
「ここがいいんです。甲子園の常連校なんてどうでもよかった・・・・・・」
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