特別なヒト

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それから、委員会のことでしか先輩と話さなかった 気づけばあたしは部活で掃除をしているとき先輩を目で追うようになって先輩を好きになった 先輩が卒業する日 「おめでとうございます」言えなかったのが少し心残り 「柏木、お前何で公立が近所の南ヶ丘なんだ?お前ならトップ校も狙えるだろ?」 「ここでいいんです」 「どうして?柏木ならもっと・・・・・・・・」 「そうよ。真依、もう少し遠くでもいいのよ」 お母さんまで・・・・・・ 「先生、いくら遠くのトップ校に通っても部活と両立できなかったら嫌なんです。それについていけなくなると県立大学に進学できなかったら嫌なので・・・・」 ホントはほかの学校でもいい ただ先輩に会いたい 話したい、ただそれだけ___ 「そうだな、南ヶ丘は進学率もいい。ここでトップを走ればどうにかなるな。分かった、先生はもう何も言わない。南ヶ丘にするんだな?」 「はい、その代り私立はトップ校受けるので」 「じゃあお母さんもいうことないわ」 そうしてあたしは南ヶ丘を受けて、見事トップ合格 そしてあたしは迷わず野球部のマネージャーになると決めた
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