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「ねえ真依、ガチでもうバレーやらないの?」
「そうだよ、真依、選抜まで行ったのにもったいない」
友香と真里菜はそう言いあたしを止めようとする
抑えがもう利かないのに
「あたし・・・・・真依とバレー一緒にできないの嫌だよ・・・・」
「友香、真里菜ホントごめん」
「でも、憧れるな~好きな人を支えたいから野球部のマネージャーなるとか」
友香ってこういうの率直に口にするな~
「そうかな~?でも何で友香は乃野原行かなかったの?友香の学力なら大丈夫だったし、西野が体育科だったけど、いたし~」
友香は、乃野原の体育科の西野誠が好き
両想いだったんだってことは内緒
「だから、西野はもういいの!普通科行っても体育科には会えないもん。そこまで距離近づけないのなら、いっそのこと離れた方がマシ」
あっ以外に考えてるんだな~っと思う
「へえ~」
「真依」
「何?真里菜?」
「あたし達がどんなに止めても意志変わらない?」
絶対に変わらない
だって卒業式の時から決めてたもん
「うん、変わらない」
「そうだよね。真依、引退の時にもう決めてたもんね。なら仕方ない、諦める!頑張ってね!」
「うん、2人共頑張ってよ、ほんとに、中学以上行くんでしょ?」
「当たり前!あたしアタッカーに変更しようかな~?」
「友香、それはダメだからね!レシーブで確実につないでね、絶対応援行くから」
「絶対だよ?」
「うん」
あたしのかつてのチームメイトはもちろんあたしに入ってほしいとたのんできた
もちろん先輩も
あたしは断った
隼大先輩を支えるため
「おーい!まいっー!行くぞ」
将季は何とか学力が足りて奇跡的に南に進学した
あたしが大分教えてあげたんだけどね
「うん、行こう、将季!」
今日は仮入部の日
先輩に会える
ただそれが嬉しくて____
あたしは将季と野球部に向かった
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