79人が本棚に入れています
本棚に追加
手が、自然と先生のそれに伸びた。
初めて触れる他人のモノに、
不思議と嫌悪感はなかった。
「ふ」か、「く」か、
僅かに先生が声を漏らした気がした。
それだけで言いようのない幸福感に包まれる。
もっと激しく動かそうとすると、それを咎めるように尻を持って抱き上げられた。
ぐるり、体勢が入れ替わる。
診察台に掛けた先生の腿に跨って、
正面向き合って座らされていた。
足の下に感じる筋肉が
これまでに感じたことのある肌とは全然違っていた。
腰をぐいっと引き寄せられると、
互いのモノが擦れ合った。
感じたことのない昂り。
貪るように互いのソレを愛撫しあって、
気が遠くなりながら舌を絡めた。
熱い息が、さらに熱を高める。
俺の身体を支える、後ろに回っていた先生の手が徐々に降りてくるのを感じていた。
来る、
覚悟はしていても、それはやはり恐ろしくて身体が固まる。
「大丈夫」
目尻を舌でじっとりと舐めとりながら先生が発したのは
聞いた事のないくらい優しい声だった。
「力を抜いて」
そう言って、もう一度唇を塞ぐ。
目眩がするようなキスと同時に
尻の肉を割って先生の指が穴を掠めた。
「――あ……ッ!」
驚いた。
それだけで
俺は達しそうになっていた。
「いい子だ」
たまらなくなって抱きついた。
初めて後ろを弄られるむず痒い疼きに、俺はただ必死で耐えた。
「も……無理」
おかしくなりそうなのに。
「もっと、だろう?」
密着した下肢の間で擦れ合うモノが、
男と女みたくぴったり噛み合わないのがもどかしくて自然と腰を揺らしていた。
最初のコメントを投稿しよう!