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診察台は、そういう使い方をするにはえらく狭かった。
その分不安定で、しがみついて密着できるからそれでも良い気がする。
仰向けになった先生に跨って、
ソコに自分で腰を下ろせと言う。
今までで一番難易度の高い指示だった。
痛くないようにと塗りたくられたローション
先生が時間をかけて身体中愛しながらほぐしてくれたソコ
だけど精神的な恐怖心を簡単に手離せるわけじゃない。
怖い、
力む、
そうすると入らない。
何度も繰り返して、
悲しくなって情けなくなって涙が出た。
「泣かないで」
上体を起こした先生の手が、頬を撫でた。
「君が辛いなら、しなくていい」
「そうじゃない、そうじゃ……」
ひとつに。
なりたい。
好きだから。
俺が欲しかった言葉を先生がくれたのは
その時になってようやくだった。
『―――、―――――』
初めて名前を呼ばれて
初めて気持ちが繋がった
その瞬間、
俺は先生とひとつになった。
「……あっ、先生――!」
2回、突き上げられた。
たったそれだけで襲ってきた悦が、
肉体的なものだったのか精神的なものだったのか俺には良く分からない。
感じたことのない快感の中で、
意識がホワイトアウトしていった。
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