シュウライ

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案の定だ。 案の定、彼のペースに飲み込まれている。 それに。 私の鼓動、きっと熱のある彼よりも速くなっているだろう。 「ももちゃん……」 私の胸に寄りかかる彼の頭がもぞりと動く。 「な、なに?」 「もしかしてノーブラ?」 きやぁぁあああぁぁおぇっ! 本日二度目の心の中の絶叫。 そうだった! ノーブラぶらんぶらんだったんだ! 身悶えながら彼の頭から離れようとすると、 「もう少しこのままでいて?お願い」 なんて、熱があるせいか瞳をウルウルさせて甘い訴えをしてくる。
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