シュウライ

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「じゃ、おやすみ、何かあったら私リビングにいるから」 彼の足元の布団を整えベッドから離れようとした時、彼の長い腕がニョキっと現れて私の腕を捉えた。 そして、力任せに引っ張られる。 コイツの得意技だ。 ぽわんと柔らかい衝撃が背中に走ったかと思うと、私は彼の隣に横たわっていた。 しかも、彼に腕枕をされた状態で。 「……今度は何がしたいわけ?」 こう何度も引き寄せられてたら、私だって流石に免疫ができる。 天井の煌々と灯るシーリングライトを冷めた目で見つめて言うと、彼はもう片方の手を伸ばして私を抱きしめる。 ……コイツ。 18歳とはいえ、横たわりながら私を抱きしめる彼の体は、予想外に大きくて不覚にも“男”を感じてしまったじゃないか。 「ももちゃん、一緒に寝よ」 「無理、それは絶対に無理」 即座に拒否。 流石にそれは無理だ。 部屋に生徒を入れただけでも問題なのに、一緒に寝るなんて、それこそ未成年者猥褻行為になってしまう。
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