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右京「きめぇんだよ。離れろ。」
右京は無理矢理、咲真を離した。
顔をしかめて、自分の服の袖で口許を拭う。
咲真「照れないでいいんだぞ!右京は俺の恋人なんだからキスするのは当たり前だ!!」
そう、真っ赤な顔で嬉しそうに言う咲真。
このカオスな状態。
亜也、右京、真白、咲真の四人が中心になってまわりに観客がいる。
そんな状況が、この咲真の言葉によって破壊される。
「よくもっ…よくもあんたっ…右京様にっ…」
一人の観客だった生徒が、咲真の胸ぐらを掴んだ。
咲真「なんだよ!お前」
「僕は…右京様の親衛隊の者だっ…!」
小柄な彼の瞳は…
涙でぐっしょり濡れ、そして確かにそこには憎悪があった。
そして彼を筆頭に、次々と観客がこの騒ぎに参加していく。
「………会長様はとにかく…右京様は僕らの大天使なの!!清いお方なの!」
「色んな人に手を出してる会長様はまだ良いとして…右京様を汚すなんて…あり得ない!!!」
罵声を浴びている咲真を呆然と見ていた真白はとにかく、隣ですんごく落ち込んでいる会長の肩にポンと手をおいて慰めておいた。
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