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『良かったです。…次は守れて。』
その言葉を呟いて、真白は意識を失った。
その瞳は…とてもとても優しげで、
それを呆然と見ていた右京は、これが本来の真白なのではないだろうか…
そう感じた。
近付いて、真白を抱き上げる。
咲真「真白が悪いんだからな!急に飛び出してなんか来るから…」
そして、少しも反省などしていないこの害虫を睨んだ。
丁度その時、
西京「鬼ごっこが終わりました。皆さんはまた体育館に集合してください。」
鬼ごっこの終わりを告げる、西京の声がスピーカーで校舎内に響いた。
だけど、
そりゃ…そうだろうな。
此処にいる俺たち、そして観客だった生徒たちは…いっこうに動こうとしない。
ただただ時間が流れてる。
そんな感じだった。
「なんの騒ぎだ?」
その状況を壊すかのように発せられた低い声。
やっと来たな。
右京「遅い。生徒の安全を守るのがお前の仕事じゃねーのかよ。朱里」
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