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朱里「右京……か。お前が関わっているのか」
右京の姿を見た男は、困ったように眉を寄せた。
彼の名前は紫桃朱里(シトウアカリ)
長い髪を後ろでポニーテールの様に結んでいる彼は、その風貌と、
そしてそのお堅い性格から武士の様だとささやかれている。
右京とは腐れ縁。実質幼馴染の関係である彼は、この学園の風紀委員長であった。
右京「仕事をしろ。」
低く発せられる言葉からは、確実に苛立ちを含んでいる。
理由は………この子なのか。
右京が姫抱きにしている人物をじっと見つめ、そしてその視線をすぐ他の者に向けた。
朱里「茅野、そして風見。お前たちは俺と共に風紀会室に来い。他の者達は今からすぐに体育館へと移動し、新入生歓迎イベントに参加する事。」
風見と呼ばれたのは他でもない、真白に庇われた右京の親衛隊だ。
彼は紫桃のいう事に納得したようだが、
納得できない者が……若干二名。
亜也「俺もこの場にいたんだ。俺も行くべきだろう!!」
咲真「俺もイベントに参加しなきゃいけないんじゃないのか!?このイベントは俺の為のモノなんだからな!」
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