新入生歓迎……鬼ごっこ…?

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口の端が切れているのに気がついて、右京は絆創膏を取り出した。 血がにじんでいる。 未だに眠りについているこいつは、怪我のせいで気を失っているのか。 それとも… 先程のあいつの言葉を思い出す。 次は守れたと言った。 右京「…………お前も、誰かを失った事があるのか…?」 右京は真白のさらさらな髪をひと撫でして、口の端に絆創膏を貼った。 そして、その上から優しいキスを重ねる。 真白「………ん…」 右京の唇が離れたとき、真白は瞳を開けた。 右京「起きたか。」 ふいと視線をはずし、右京はため息をつく。 右京「……何してんだよ。」 そして尋ねた。 右京「なんで、あのとき自分から殴られるような事したんだ?」 彼が自分を犠牲にした理由を。 真白「ん…え…えと…」 まだ起きて間もない真白は、うんしょとまず身体を起き上がらせて右京の問いの答えを考える。 真白「何でかと聞かれましても…」 だけど、解答が見つからない。 ただ、これだけは言えた。 真白「誰かが傷つくのは、見たくないです。」
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