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鬼ごっこが終わったその次の週の生徒総会では、鬼ごっこの結果報告が行われた。
逃げられた者は次々と生徒会に自分の望みを言っていく。
ある者は生徒会とお茶会をする事だったり、記念写真をする事だったり……
それをぽけーっと見ていた真白に、隣にいた藤咲は声を掛けた。
藤咲「真白くん。結局捕まっちゃったんだ。」
真白「え、そうなんですか?」
藤咲の言葉に、真白は首をかしげる。
そしてまたその言葉に、藤咲も首を傾げた。
藤咲「自分が捕まったのか捕まってないかも分かんないなんて……真白くんもしかして寝ぼけてるの?まぁ……呼ばれてないって事は捕まったんだろうけど。」
僕、捕まってしまったのでしょうか………
でも、誰にでしょう……?
そう想ったのも束の間、
亜也「俺が捕まえた者の中で………柴田真白に願いを聞いてもらう。」
檀上の上でニヤッと笑う会長が、こちらを見てそう言った。
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