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真白と陽斗ペア
真白は陽斗に連れられ、そのまま怪しげな入り口を通り中に入った。
西洋のお屋敷をイメージした中は、暗くて不気味ながらもとても凄い造りになっていた。
真白「うわぁ……お化け屋敷ってこんなのなんですね!!」
どうやら、この最上階の部屋にたどり着いて赤いバラを取りにいかないとこの屋敷から出れない……という設定になっているようです!!
普段の生活からかけ離れた空間に、ドキドキしぱなしなのです!!
とてとてと少し歩いた時、
「…………ねえ……あたしの眼………知らない…?」
壁に立てかけられてあった絵の中の女の人の横顔が、ギギギギ…と嫌な音をさせて此方へと向かれた。その隠れてあった顔には……綺麗に眼の周りが抉られてあった。
陽斗「ふわっ…!!??」
陽斗は急なことにビクッと肩を揺らせる。
そんな中真白は……
真白「お姉さんの眼が無いのですか!!?大丈夫なのですか!?」
本気で心配し始めた。
「ええっと………あの…………」
それには、お化け屋敷のスタッフだったこの絵画のお化けもたじたじだ。
この子はホント……ところどころズレてるよなぁ……
驚いたのは一瞬で、それ以降様子を見ていた陽斗は困ったように笑う。
陽斗「ほらぁ…真白くん!!お姉さん困ってるでしょ?もう行くよぉ」
真白「ふえ?はっ……はいっ!」
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