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陽斗「あれ?真白君!?」
観覧車から降りたら、そこには右京の姿はなかった。
真白君が一人で観覧車前のベンチに座っていた。
真白「皆さんおかえりなさいですっ」
真白君はニコっと可愛い笑みをつくる。
だけど少し、寂しそうに感じて…
真白「ふぁっ…?陽斗くん?」
ぎゅううっと抱き着いてしまった。
陽斗「右京はどうしたの?」
なんとなく理由は分かりながらもそう尋ねると、
真白「ええと…電話がかかってきて、会長さん?に呼ばれたみたいで…」
ほら、やっぱりね…
亜也「………またか」
会長もチッと舌打ちをする。
真白「………あの……」
皆の雰囲気が変わったからか、不安そうにする真白くんにもう一度ぎゅうと抱きしめる力を強めて…
そして優しく頭を撫でて離した。
真白「……陽斗くん………?」
そんな不安そうな顔しないでよ。
あ、させているのは俺たちか。
陽斗「大丈夫だよ真白君。」
出来るだけ優しく笑いかけた。
それが効いたのか、真白君の表情が柔らかくなる。
陽斗「右京は多分、今日は戻ってこないだろうから…寮に帰ろうか」
そう手を差し出すと、
真白「はいっ………」
真白君は頷いてその手をとってくれた。
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