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陽斗くんとも、寮のエレベーターで別れました。
僕はとぼとぼ自分の部屋へと戻ります。
……僕と、右京さんの部屋なんですけどね…
今日はまだ僕ひとりぼっちの部屋でしょうか…
もう!右京さん早く帰ってくれないと…
僕が右京さんの部屋奪っちゃいますからね!!
早く帰ってくれないと…
寂しくて、死んじゃっても知らないですからねっ…
ま、僕はうさぎさんじゃないので死なないですけど!!
寂しさを紛らわす為にそう一人でぶつぶつ考えて…
ガチャって扉を開いてリビングに行きます。
だけど、リビングからはテレビの音が聞こえていて、もしかしてっ…そう思って、急いでリビングへの扉を開けました。
真白「う……右京さんっ…」
そして、久しぶりの右京さんを見ます。
相変わらず格好いい右京さんは、仕事する人みたいな格好いい黒いスーツを着ていて、シャツをおおきく開けていました。
右京「………おう。」
ふっと笑う右京さんの笑顔は久しぶりで、
久しぶりって言っても、二週間だけですけど…
ついつい嬉しくて、右京さんにぎゅっと抱きついてしまいました。
右京「真白……?」
真白「右京さんっ……おかえりなさいです…!」
右京「泣いてんのか…?」
そう言う右京さんに必死に横に頭を振る。
不安に、なっただけです。
真白「不安になっただけなんですぅ…」
うわぁぁあんと泣き出した真白の背中を右京は優しくさすった。
右京「首振んなよ。泣いてんじゃねーか」
そして、好きなだけ泣かして眠りについた真白を抱え、自分の部屋のベッドに寝かす。
各自室は本人しか開けないようにセキュリティをしてるからだ。
そして真白の寝顔を見て、
真白「ムニャ……ん…うきょ……さ……」
寝言に軽く笑いながら、
右京「…………よく寝ろ。」
右京は真白の髪を優しく撫でた。
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