そろそろ学校に慣れましたかね。

9/18
前へ
/300ページ
次へ
陽斗くんとも、寮のエレベーターで別れました。 僕はとぼとぼ自分の部屋へと戻ります。 ……僕と、右京さんの部屋なんですけどね… 今日はまだ僕ひとりぼっちの部屋でしょうか… もう!右京さん早く帰ってくれないと… 僕が右京さんの部屋奪っちゃいますからね!! 早く帰ってくれないと… 寂しくて、死んじゃっても知らないですからねっ… ま、僕はうさぎさんじゃないので死なないですけど!! 寂しさを紛らわす為にそう一人でぶつぶつ考えて… ガチャって扉を開いてリビングに行きます。 だけど、リビングからはテレビの音が聞こえていて、もしかしてっ…そう思って、急いでリビングへの扉を開けました。 真白「う……右京さんっ…」 そして、久しぶりの右京さんを見ます。 相変わらず格好いい右京さんは、仕事する人みたいな格好いい黒いスーツを着ていて、シャツをおおきく開けていました。 右京「………おう。」 ふっと笑う右京さんの笑顔は久しぶりで、 久しぶりって言っても、二週間だけですけど… ついつい嬉しくて、右京さんにぎゅっと抱きついてしまいました。 右京「真白……?」 真白「右京さんっ……おかえりなさいです…!」 右京「泣いてんのか…?」 そう言う右京さんに必死に横に頭を振る。 不安に、なっただけです。 真白「不安になっただけなんですぅ…」 うわぁぁあんと泣き出した真白の背中を右京は優しくさすった。 右京「首振んなよ。泣いてんじゃねーか」 そして、好きなだけ泣かして眠りについた真白を抱え、自分の部屋のベッドに寝かす。 各自室は本人しか開けないようにセキュリティをしてるからだ。 そして真白の寝顔を見て、 真白「ムニャ……ん…うきょ……さ……」 寝言に軽く笑いながら、 右京「…………よく寝ろ。」 右京は真白の髪を優しく撫でた。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1422人が本棚に入れています
本棚に追加