そろそろ学校に慣れましたかね。

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そのましろって呼び方が… 何故かあの夢と重なって… 真白「ゆー…くん…?」 つい、ポロっと懐かしのあの人の名前を呼んでしまいました。 真白「………あっ…すみません!」 つい無意識で言ってしまったのです…!! お母さんって間違えたみたいな空気になってしまったのですうう… うう…と思って、右京さんの肩に顔を埋めました。 そして、ふと気が付きます。 右京さんのすべすべの肩… もしかして、僕たち… 裸で抱き付いてます……? カアァァって、ついつい頬に熱が集中してしまいました… 口と眉をへの字にさせて、右京さんの顔を見ました。 固まっていた右京は、真白の赤い頬に気が付き… 右京「っ……わ…悪い。」 バッと抱き締めていた手を離した。 相変わらず赤くなっている真白の頬を見て、髪をかき上げる。 そして、少し乱暴に真白の頭を撫でた。 右京「……先に上がってるから、身体冷ましてから来い。もう良い時間だから早めにな。」 そして、右京は先に脱衣場へと戻ったのだった。 ーーーー 先に上がった右京は着替えながら先程の事を思い出した。 ……何やってんだか。 その気にさせるような言動なんて、もう二度ととるものかと思っていたのに。 さっきも、いや、最初からずっと…か。 あいつだけは…何故かそう思う前に身体が動いてしまう。 ゆーくん。そう確かに聞こえた。 でも、それは… 真白「う…右京さん!上がりました!」 記憶を辿っていたとき、丁度真白が出てくる。 腰にタオルだけの真白は、あどけなさに確かに色気が混ざっていて… 真白「わっ……」 右京は大きなバスタオルを真白に頭から掛けて、 右京「……外で待っててやるから早く着替えろよ。」 そう言って右京は先にロッカールームから出た。
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