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その言葉に、不思議がる皆の視線が一気に集まった。
珠稀「真白クン…話し合いってどーゆー…?」
西京「そんな簡単な事で事が済むのなら苦労してませんよ」
副会長の意見に、うんうんと頷く皆に…
真白「でもっ…」
そう頑張って、反論した。
真白「でも、皆さんはそんな簡単なこと、試してもいないんじゃないんですか…?」
風見さんを思い出す。
あの人は、本気で右京さんを慕っていて、
ただ純粋に守ろうとしているだけな…そんな気がするんです。
真白「きっと皆さんがちゃんと話し合ったら分かってくれると…思います…っ!制裁する理由を聞いて、それは嫌だって、そんな考えでって…そう直接話せば分かり合えますっ…」
もやもやした事はいっぱいだけど、
この学園には、キラキラした気持ちがいっぱいだと思ったから。
ううっ…と感情が溢れて、つい泣きそうになったとき…
陽斗「そうだね。俺もそぉー思うよ。」
陽斗くんがニコッと笑って頭を優しく撫でてくれました。
陽斗「皆も一緒に、話し合ってみよ。」
他の者達にそう言えば…
西京「それをして、無理だったときまた策を考えなければいけませんね…」
紫桃「まぁ、手始めとしては良いんじゃないか」
亜也「それが無理なら強行手段でも何でもとるぞ」
そう、なんやかんや皆さんは賛同してくれました。
良かったです…頑張って言ってみて…
陽斗くんに視線を向けると、良く言ったねって褒めてくれました。
そしてその方向に話がいったとき、
珠稀「でも、この学園の一番大きい親衛隊は夕霧のとこちゃうん?夕霧が作戦にのってくれるやろか」
珠稀がそう問題点としてだした。
親衛隊大嫌いな彼が、話し合いの場に来ることを拒まないのか。
真白「でもっ…右京さんなら…」
来てくれます…!そう言おうと、したけど、
皆さんの表情が、右京さんがどこまで親衛隊を邪険に思っているのか表していて…
この作戦はダメでしょうか…
真白が肩を落とした…
その時、
右京「その作戦、別にのらないとは言ってない。」
ドアが開かれ、呆れた顔をした右京さんが現れました。
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