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そして一方、風紀では…
右京たちよりは多くないが、50人ほどの生徒が集まっていた。
紫桃「俺たちの親衛隊は…さほど何かあるわけでは無いがな。」
50人ほどの親衛隊の顔ぶれを見れば、顔見知りの者達が多数。
各クラスの風紀係、そして風紀が実施する朝の挨拶まわりのボランティアによく参加してくれる者達ばかりだ。
その一人一人顔を見ながら、ふっと笑みを浮かべる。
紫桃「お前たちのおかげで、我々風紀は日々仕事に取り組める。本当に感謝してる。」
どうやら、風紀と風紀親衛隊は見事な連携をとっているようだ。
普通の親衛隊なら、彼のいつになく優しい笑みに煩く騒ぎ立てるのだが、親衛隊は嬉しそうにしながらも同じように笑いかけるだけだった。
渋谷「紫桃さま。我等は風紀の方々の少しの助けになればと思い結成された部隊。紫桃さまは茅野の事を解決するために親衛隊を召集されたのですか」
渋谷誠(シブヤマコト)。涼しげな印象を醸し出す忠犬のような彼は、この風紀親衛隊の隊長であった。
寡黙な彼は、どうやら他の生徒とは違い予想を的中させていた。
珠稀「さすが誠くんやなぁ…よう朱里についていけるだけあるっていうかなぁ…」
ずっと楽しそうにしながらも黙っていた珠稀が渋谷を見ながら感心する。
渋谷「いえ、紫桃様は私の何倍も優秀なお方。私など、足元にも及びません。」
そんな珠稀に涼しい顔でそう返した渋谷は、
渋谷「それで、我等はどのように動けば宜しいですか」
真剣な瞳を、紫桃に向けた。
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