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亜也「うるせぇな…」
そして最後の会議室では、生徒会親衛隊が集まっていた。
生徒会親衛隊。
生徒会一人一人に親衛隊がありながらも、統制はずっとその4つの部隊が集まってされていた。
そのせいか、上手く統制がとれずに個人で制裁を行う場合が一番多い。
ずっと上手くまとめる事が出来ずに野放しになっており、その上前会長らが親衛隊をセフレのように扱っていた。
そのせいで、今でも親衛隊のイメージの悪さは定着しているのだ。
宏臣「やはり親衛隊は疲れますね」
凜「………ん…」
生徒会の皆はついつい表情を歪めた。
騒ぎ立てる者達を前に、本当に大丈夫だろうかという心配が疼く。
そんな中、陽斗は3人の頭を軽く叩いた。
陽斗「もー…そんな感じで構えるからダメなんだよぉ…ほら会長、普通に静かにするようにお願いしたら大丈夫ー!」
ね?と笑う陽斗に、亜也はふぅ…と一息ついてから、
亜也「黙れ。俺はお前達とちゃんと話がしたいんだ」
少し声をはってそう言えば、
……あっという間に静かになった。
優木「生徒会の皆さま、なにか俺たちに御用があるんすか?」
そして一人の生徒が言葉を発した。
明らかに親衛対象にまわりそうな顔の整った奴だった。
こいつ…誰だ…?
親衛隊として居たのだったら、必ず目をひく奴だろうに…
黒の短髪に高い身長の彼は、そんな生徒会の面子の気持ちを察したのか…慌ててヘラっと笑った。
優木「改めまして、生徒会親衛隊総隊長の優木李緒(ユウキイオ)と言います!」
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