学校改革なのです!

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少し刺のある言い方に苦笑いしながらも、生徒会の面子は本題についてまた考えた。 亜也「俺らは、親衛隊の悪評を消したいと思っている。そして、ちゃんと分かり合いたい。」 亜也が真面目な表情でそう言うと、ざわっ…と親衛隊の表情が驚きに変わる。 そして、優木には確かにイラつきの表情が見えた。 優木「散々前会長が親衛隊を邪険に扱っていたのに、よくそう易々と言えるっすよね」 宏臣「前の会長…ですか…」 優木「俺だって知らないっすけど、会長達は知ってるんですよね?高2からしか役職つけないから、高1の時はあの人が会長だったはず。」 確かに、優木の言う通りだった。 前会長は権力にものを言わせ、傲慢になりながらも親衛隊を邪険に扱っていた。 家柄と顔だけで成り上がったような奴で、その時は確か宏臣を無理矢理口説こうとしていたか。 前会長が卒業する前に、亜也はそいつから会長の座を奪い取ったのだが… どんな理由にしても、生徒会という機関が最初に親衛隊を邪険に扱った。 その事実はかわりない。 でも、それを考えた上で… 亜也は言葉を紡いだ。 亜也「生徒会がそのような失態をしたのなら、その生徒会がそれを元の正しい状態に戻したい。」 真っ直ぐな瞳が、 ………余計に優木をイラつかせる。
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