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陽斗「こっちだって言うけど、何をもって会長が何もしてなかったなんて言うの?」
チャラチャラした見た目、いつも伸びきった語尾にイライラしながら…
ずっとこいつは気に入らないと思ってた。
それは陽斗自身がわざとそう見せていただけなのだが、
そんな事も知らない優木は、ただただ驚いた。
優木「じゃあ、何をしてたって言うんすか」
だけど、動揺しただなんて悟られたくない彼は強い瞳で陽斗を見た。
今の会長も、親衛隊を性処理の道具に使ってこなかった以外、前の会長と同じじゃないか。
そう思っていたのに、
次の彼の言葉に自分が無知だった事を知る。
陽斗「今の会長になってからさ、親衛隊の強姦被害…少なくなったと思わない?」
言葉を失った。
確かに前まで、親衛隊は強姦の餌食にされていた。
助けを求めても、嫌われてる親衛隊だから助けて貰えなかったり、被害を訴えても大事にしてくれなかったりするからだ。
でも、確かに…今の所被害は全くない。
陽斗「会長、就任したときに前会長に宣言したんだよぉ」
宏臣「確かに、俺は生徒全員を守る。…とかなんとか無謀な事を言ってましたね。」
目を見開く、そんなの態度に一ミリたりとも出てなかったのに…
陽斗「会長はね、最初の仕事として強姦を度々行ってた生徒の処罰と全教室に監視カメラを置いたんだぁ」
凜「なん…で…ひな…とがしって…?」
陽斗「ふふっ俺、いちおー情報通でやってるからねぇ…」
確かに、今の生徒会長になって… 色々変わったかもしれない。
それを自分は気がついて無かったのかもしれない。
そんな考えが、頭をよぎった。
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