学校改革なのです!

20/38
前へ
/300ページ
次へ
計画はこうだった。 親衛隊を解散させ、そして新しく公式の親衛隊をつくる。 それは、親衛隊を学校の正式な活動として認めるということで… 今までに無かった突拍子もない案に、親衛隊の者たちはただただ驚くことしか出来なかった。 風見「公式の親衛隊を作るって…そんなこと出来るんですか」 亜也「正式な書類は俺たちが用意する。親衛隊の入隊名簿はまた俺に渡してくれ。」 風見「そういう事ではなくて…っ…他の生徒が納得するでしょうか」 分かってるはずなのに、ちゃんと答えてくれない会長様につい声を荒げてしまった。 親衛隊を公式にしたら、そりゃほかの生徒から親衛隊への目線も少しは変わるかもだけど… でも、それだけじゃ絶対何も解決しない。 そういう思いでじっと会長様を見れば、会長様の真面目な瞳に僕は身震いした。 亜也「勿論、条件を提示する。親衛対象の合意を得た上で組織すること。その際、生徒会を踏まえての話し合いをする。そこで細かいルールを決めてもらい、それが出来なければ即解散。」 淡々という言葉に、皆は聞き入るしか出来なかった。 亜也「細かいこと踏まえてテスト最終日にある生徒総会で発表する。代表に風見、壇上で話してくれるか。」 だけど、その一言で名前を呼ばれた風見は目を見開いた。 その間に、更に追い討ちをかけるように、言葉を続けられた。 そしてその途端会長様だけ捉えてた視界が広がり、後ろで立っている方々も見える。 堂々と、そして輝かしい… 僕とは住む世界が違うよな、美しい人達。 亜也「俺たちは、お前に全て懸ける。」
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1422人が本棚に入れています
本棚に追加