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そして、それから1時間ほどで話し合いが終わり、その日は皆それぞれテスト勉強があるため早々と解散となった。
そして、テスト最終日が明後日にさしかかった日、
生徒会、風紀、真白、右京、そして優木、風見、渋谷の計画の中心メンバーは生徒会室にて準備を行っていた。
宏臣「わりと早く準備が終わりそうですね」
亜也「ま、俺のお陰だな」
珠稀「いやいや、俺ら風紀が手伝ったからやで?」
紫桃「いや、そこは…」
凛「しんえ…たいの3人の…おか…げ」
風見「とんでもないです!」
渋谷「我らの使命は皆様の手伝いをすること。当たり前の事をしたまでです。」
優木「渋谷くんの言うとおりっすよ。それに、どちらかというと一番の功労者は…」
皆が口々に話始めていたのだが、
優木の一言で、皆一斉に目線を一点に向けた。
ずっとテストの間も生徒会の仕事を手伝い、そして親衛隊に親身になって物事を進めようとしていた…
陽斗「真白くん?またボーッとしてるでしょぉ」
真白は皆が自分を見たことすら気付いておらず、楽しそうに皆を眺めていた。
そして陽斗が声をかけると…
真白「ふ…へへ」
ふにゃぁ…っとした笑顔を見せる。
「「「…………」」」
こんなにも間抜けな笑みなのに、何故ここまで人を悶えさせるのか。
一斉に真白を見ていた瞳が、途端に散らばる。
真白「ふぁ…!また変な顔してましたか…」
だけど、やっと気が付いた真白はまたもや自分の可愛さに気付いてなどおらず…
真白「?」
右京「………」
黙っていた右京になでなでされながら、首を傾げていたのだった。
優木「なんか、意外っすよねほんとに。」
この流れはいつものパターンだったのだが、
親衛隊組の3人は初めて体験するわけで…
ポカーンとした3人のなかで、一番ハッキリ言う優木が微笑しながら真白をみた。
優木「わりと何も出来ないように見えるのに、仕事させたら早いし…」
じっと真白を見た優木は、ここ数日の彼の様子を思い浮かべたのだった。
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