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生徒会に補佐として入ったという噂が広まってから、その噂はどんどん内容の濃いものに変わっていった。
彼が実は誰よりも勉強においてトップをとっていたこと。
テスト初日に、自分達と共に受けていた最初のテストは実は全教科だったと言うこと。
あの方は何者なのか。
何処かの凄い企業の御曹司とか、王子様なんじゃないかなんて噂も出回った。
そして実際、彼の働きは驚くほどだった。
親衛隊隊長の渋谷、優木、風見の3人は段取り合わせの為に生徒会室に行くことが多かったため、実際に目の当たりにしたのだ。
机に置かれている資料が、どんどん無くなっていくのを。
話によると、プラスの仕事を自分で作って少しでも親衛隊が良くなるように働きかけてくれたりもしたようだ。
ほんとに、
優木「ちょっと怖いくらいっすよね。変わりすぎて」
風見「真白さまは何者なのですか?」
風見がつい、あの噂の真相を確かめようとそう真白に尋ねる。
右京「ほら、お前が何者か聞かれてるぞ」
それに気が付いたのは右京で、真白を撫でる手を止めて答えるように促した。
ふぇ?っと一瞬不思議そうな顔をした真白だったが、
真白「え、僕は柴田真白ですよ?」
質問の意図がわかってないのか、これだけしか答えてはくれなかった。
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