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風見「ゆ…優木くん…!」
出てくれるだろうか…そう思いながら、勇気をだして優木の部屋の前に来た風見。
彼の部屋はたまたま部屋が空いて一人部屋だ。
どうしても、ちゃんとお話したかった。
ノックして名前を呼んでみたけど、シーンとしていてその扉は開きそうにない。
風見「ゆ…優木くーん…いないのかなぁ…」
何度か呼んでみたけど、やっぱり扉は開かない。
明日のテスト勉強終わらしてから来たから、時間は夜の8時。
もしかしたら夜ご飯とか食堂で食べに行ってるのかな…
風見「仕方ない…か。」
帰るしかないね…そう思って身を翻して自分の部屋に戻ろうとしたとき、
バタバタと部屋の中から物音が聞こえ、
優木「風見くん…!!」
髪が濡れている優木くんが慌てた表情でドアを開けた。
風見「優木くん…!もしかしてお風呂入ってた…?」
優木「はぁ…良かったっす。気が付いて。」
入って。そう言われて中に入る。
風見「ごめんね…!お風呂入ってたのに…」
優木「いや、俺も風見くんとお話したいと思ってたから良かったっす。」
気を遣ってそう言ってくれる優木くんに優しいなーと思いながら、ふと優木くんの髪の毛がまだびっしょりな事に気が付く。
僕が急に押し掛けたから…!
風邪引いちゃう…!そう思って急いで駆け寄ろうとしたら…
風見「わっ…!!」
躓いて、前のめりに倒れそうになる…
その目の前には…
優木「え?ええ?」
驚いて、咄嗟に受け止めようとしてくれてる優木くんだった。
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