1422人が本棚に入れています
本棚に追加
真白が何を持っているのか。
それすらもまだ全て知る事はできていない。
だけど、その存在が能力をもった彼らを一つにさせ…
そして動かした。
渋谷「どう転ぼうと、悪い様にはならないのでは」
真っ直ぐ見据える渋谷に、とうとう珠稀は声に出して笑った。
珠稀「えらい信じられとるなぁ…」
そして、目線をそのまま紫桃へと向ける。
珠稀「まぁ、一人でもそう言ってくれる奴がおるんやから…考えるなんて事せず、ただ頑張るしかないんやないか?」
考え込む気持ちも分かるが、それをしてる場合やないやろ?
目でそう語る珠稀に、紫桃は軽く目を見開く。
久しぶりに珠稀に諭されてしまったな…
そして、紫桃も自然と強張ってた表情を崩す。
紫桃「それも、そうだな。」
ふっと笑って、それを渋谷に向けた。
紫桃「変な質問をしてすまなかった。」
頭をさげてそう言うと、渋谷は焦ったように顔を上げさした。
渋谷「いえ、紫桃様のお役に立てたのなら良かったです」
そして相変わらずの真面目な表情でそう答える渋谷。
二人のやり取りに柔らかな笑みを見せた珠稀は、渋谷の言葉を見届けたあと、
珠稀「まぁ、せっかくの宅飲みなんやし固くならんと。気合い入れるためにも飲むで」
楽しそうに、紫桃におかわりを求めた。
最初のコメントを投稿しよう!