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「親衛隊…いいと思うよ僕は!」
「うんうん。俺も応援する」
「今度、話聞きに行こうかな…」
「今まで嫌煙してたけど、なんか勘違いしてたかも。」
顔を上げると、予想以上の暖かい目線が向けられていた。
これは、皆の気持ちを動かすことが出来たのだろうか…?
横を見ると、優木くんが優しく笑いかけてくれた。
会長様に合図をされて、マイクから離れたとき…
咲真「そんな事で許されると思うなよ!!!!」
大声で、咲真が壇上に叫んだ。
咲真「ずっと悪いことしてたんだろ!?そんな簡単に許されちゃダメだ!!!!」
咲真の言葉に、気持ちが揺らいでいたアンチ親衛隊の者達の気持ちが戻ってしまう。
「そうだよな…今までのことがそう簡単に許されると思うなよ!!!」
次々と、咲真に影響されて壇上に声を発する生徒たち。
「ちょっと、許してあげればいいじゃん!」
「そうだよ!何か直接されたわけでもないのに!」
その言葉に、他の生徒たちも親衛隊を擁護するような言葉を並べた。
それが余計騒ぎを引き起こす。
風見「ど…どうしよ…」
予測してなかったことに足がすくむ。
もう一回、マイクの前で話さなきゃ…そう思っているのに。
騒ぎは大きくなる一方。
ダメだ…
そう思ったとき、
風見「え…?」
僕の横を、
誰かが通りすぎた。
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