作戦開始!

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殴ろうとした矢先、 藤咲「咲真っ…!」 居なくなっていた悠太が、焦ったようにやって来る。 咲真「遅いじゃないか!!俺を一人にするなんて…!!」 悠太がやって来たから、殴るのが面倒になってやめる。 運が良かったな! 嫌な冷たい視線を向けて去っていく奴を見ていると、ガシッと悠太に腕を持たれた。 その力は、意外と強い。 咲真「何だよ!痛いじゃないか!!友達にそんなことするなんて…」 藤咲「うん。ごめんね咲真。でもちょっと来て。」 いつもの笑顔がちょっと歪んだように見えたけど、それは気のせいだな。 そう思いながら、優しい俺は言われるがままついていった。 ーーーーーーーーーーー 連れてこられたのは悠太の部屋。 咲真「なんだよ!!」 いつもと違う悠太にそう聞けば、 藤咲「咲真…僕、自分の親衛隊を公式にする事許可したんだ。」 ………信じられない言葉が返ってきた。 藤咲「黙っていてごめんね、さっきもその話し合いで…」 咲真「なんだよ!!!親衛隊は悪いやつなんだぞ!!!」 言葉を遮って喚き散らす咲真。 そんな咲真に、藤咲は焦ったように声をかける。 藤咲「親衛隊はそんな悪い訳じゃ…」 だけど、 その言葉は… 届くことはない。 咲真「分かった…お前も真白に吹き込まれたからそんな変なこと言うんだな…!!」 藤咲「違うよ咲真っ…!」 必死に反論しても、 咲真「もうお前なんて知らない…!!俺を傷つけて只で済むと思ったらダメなんだからな…!!」 そう吐き捨てられて、彼はそのまま部屋から出ていってしまった。
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