作戦開始!

20/36
前へ
/300ページ
次へ
ドアを開けっ放しで出ていった咲真。 ほんと…気性荒くて頑固だな… そう思いながらそのドアがゆっくりと閉まっていくのを見て、藤咲は溜め息をはいた。 藤咲「………よし、」 そして少し落ち着いた時、 あることを決め、藤咲も藤咲で、そのまま部屋を出る。 そしてその足で階段へ向かう。 こんなときにエレベーターで誰かに会ったら、色々冷めちゃうしね。 そう思い、藤咲は階段をゆっくりと降りていく。 目指すところはロビー横の会議室。 ……あること、をしなくちゃいけないから。 だけど、 藤咲「あれ…」 真白「藤咲くんっ…!何故階段で…?」 その必要は、すぐ無くなった。 階段を上がってきた真白くんとバッタリ会ってしまった。 何故エレベーター使わずに階段を使ったんだって疑問に思ったんだろうけど… それを言えば、真白くんは体力ないくせになんで階段なんて… 藤咲「そういう真白くんこそ。息が乱れてるよ。」 ふーふーと息を吐いてる真白くんは明らかに疲れている。 真白「体力無いので…鍛えてるんですよ…!」 藤咲「…そう。」 どうやら、このまえの鬼ごっこでちょっと体力の事気にしちゃったようだ。 最近絡んでなかったけど、相変わらずなところもあるんだ。 そう意外に思って、 藤咲「ねぇ、真白くん。」 そして、僕もいつものようににっこりと笑った。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1422人が本棚に入れています
本棚に追加