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ドアを開けっ放しで出ていった咲真。
ほんと…気性荒くて頑固だな…
そう思いながらそのドアがゆっくりと閉まっていくのを見て、藤咲は溜め息をはいた。
藤咲「………よし、」
そして少し落ち着いた時、
あることを決め、藤咲も藤咲で、そのまま部屋を出る。
そしてその足で階段へ向かう。
こんなときにエレベーターで誰かに会ったら、色々冷めちゃうしね。
そう思い、藤咲は階段をゆっくりと降りていく。
目指すところはロビー横の会議室。
……あること、をしなくちゃいけないから。
だけど、
藤咲「あれ…」
真白「藤咲くんっ…!何故階段で…?」
その必要は、すぐ無くなった。
階段を上がってきた真白くんとバッタリ会ってしまった。
何故エレベーター使わずに階段を使ったんだって疑問に思ったんだろうけど…
それを言えば、真白くんは体力ないくせになんで階段なんて…
藤咲「そういう真白くんこそ。息が乱れてるよ。」
ふーふーと息を吐いてる真白くんは明らかに疲れている。
真白「体力無いので…鍛えてるんですよ…!」
藤咲「…そう。」
どうやら、このまえの鬼ごっこでちょっと体力の事気にしちゃったようだ。
最近絡んでなかったけど、相変わらずなところもあるんだ。
そう意外に思って、
藤咲「ねぇ、真白くん。」
そして、僕もいつものようににっこりと笑った。
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