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なんで、なんでそんな悲しい顔してるんですか。
この作戦が始まったら、絶対誰かはこうなると分かっていました。
最後に皆で笑えるように頑張っていました。
だけど、やっぱり…
どんなときでも、誰かのこんな顔は見たくないです。
真白「親衛隊の事です…よね。」
僕がいった言葉に、藤咲くんは頷きます。
藤咲「僕の親衛隊を、公式にしたんだ。咲真にも分かって貰おうとしたんだけど、やっぱりね。」
そういう藤咲くん。
分かって貰いたかったんでしょう。
だって藤咲くんの表情、エスパーじゃない僕でも分かるくらいですもん。
藤咲「でね、真白くん。お願いがあるんだ」
そして、こっちを真剣に見つめる。
真白「何ですか…?」
何となく分かったけど、とにかく尋ねました。
すると、予想通り。
藤咲「咲真は今は悪い子だけど、本当は純粋な子なんだ。どうか、そこまで怒らないであげて。」
真っ直ぐこちらを見つめる瞳は、咲真くんへの想いが伝わってきます。
藤咲「これをどうしても、お願いしたかったんだ。」
困るよね、と眉を下げて笑う藤咲くんに、
真白「あの…」
どうしても、聞きたくてそう言葉をかけた。
ん?と不思議そうにする藤咲くんに、僕は聞いてみたかったことを尋ねました。
真白「藤咲くんがそこまで咲真くんを想う理由を聞いてもいいですか?」
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