作戦開始!

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藤咲「そうだな…」 それから、 藤咲は昔の事を思い出しながら話した。 ーーーーーーーーーーー 隔離された空間で、あまり変化のない日常。 見た目で人気になりやすいこの学校で、自分の見た目から勝手に注目されていた。 そして、どんなに酷い態度をとってもアダ名は変わらず爽やか王子とかそんなので。 正直、そんな日常に飽き飽きしていた。 そんなとき、この学校では珍しい大きな変化が起こった。 二人の転校生。 それに、違う意味でも二人は周りの注目を受けるような存在。 最初から存在感を放つ二人に、面白そうだと思った。 藤咲「柴田くん、僕は藤咲悠太。よろしくね。」 その時、例のゲームで柴田と名乗っていた咲真と隣になった途端すぐ話し掛けた。 いつもの取り繕ったような笑顔で対応すると、 咲真「俺の事は友達なんだから咲真…じゃない…真白って呼ばなくちゃ行けないんだぞ!!!」 ムッとしたような顔でそう言われた。 そして、もしかしたら彼とあっちにいるもう一人の転校生はお互いの名前を名乗っているんじゃ…?と思った。 藤咲「わかったよ真白くん。」 咲真「分かったじゃないだろ!!酷いことをした時は謝らなくちゃいけないんだからな!!」 まさかの反応に、目を丸くした。 驚いた。 そして、 ものすごく、気に入った。 ーーーーーーーーーーー 真白「いやいやっ…!えっ…??え…?」 楽しく昔の事を思い出していたのに、急に真白くんは混乱しているように言葉を遮ってきた。 藤咲「どうしたの?」 彼の頭には明らかにいっぱいハテナがついている。 そして彼は、ずいっと前のめりになりながら珍しく大きな声をだした。 真白「ゲームに気が付いていたんですかっ…?それにっ」 それにっ 真白「なんでそこで気に入ってしまうんですかぁぁあっ…!」 その場に、真白の驚きの声が響いたのだった。
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