作戦開始!

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藤咲「もー、少しうるさいよ真白くん。」 真白「す…すみません…」 注意されて、しゅん…と一瞬なってしまった真白だが、 真白「でも…!何でそこで気に入るのか、教えてください!」 元はといえば、藤咲くんがちゃんと説明してくれないのが悪いんです! 藤咲「え…いや、」 ちょっと困ったようにした藤咲は、んー…と考えて、 藤咲「ちょっとくらい反抗的な方が、可愛いから。……かな?」 そして、またこんなことを言い出しました。 真白「まさか、それだけが理由とか…」 少し心配になって、窺うようにそう聞くと、 藤咲「なわけないよ。」 ははっと笑って否定する藤咲くん。 そして、 藤咲「最初はその感情くらいしか無かったんだけどね。」 そう言って、回想の続きを始めました。 ーーーーーーーーーーー 最初は面白い子だな、とは思っていた。 そして、それと共に凶暴性を持った子だな。 ………そう思った。 咲真「悠太!俺が飲み物買いに行くんだからついてこいよ!!」 そんな言葉に、 咲真「ああ、いいよ。」 いつものように人当たりよく接し、共に教室を出る。 「なにあの子…」 「めっちゃぶさいくじゃん…!」 「何で藤咲くんの隣にいるの…!?」 すると、途端に聞こえてくる罵声。 大丈夫かな…と思って隣を見ると、 何も気にしていないようだった。 ………と、いうより。 悪口を言われてるのが自分だと気が付いてないようだ。 これは、かなり…鈍いな。 そう思いながら、くすっと笑ってしまった。
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