作戦開始!

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ーーーーーーーーー そして、運命の最後の作戦の日は、 最悪の形で……幕を開けた。 朝早く一緒に学校に来ていた風見と優木は、目の前の光景に、お互いの顔を合わせた。 学校の玄関に置いてある、大きな掲示板。 いつもはそこに、誰も見向きもしないような学校の大して重要でもない連絡プリントが貼られていた。 それなのに今日は、生徒たちが皆立ち止まり驚きの声をあげている。 優木「なんかあったんすかねー」 風見「ねー…どうしたんだろ…」 そう言いながら、二人もその掲示板へと近付いていく。 そして、 風見「………っ…!?」 優木「なに、これ…」 掲示板に貼ってあるものを見た途端、言葉を失った。 大量の白い紙。 そして、そこに書かれた… 知ることが無かった、真白の秘密。 「真白様、あの和泉の次男さまだったんだね…!」 「ほんと、でも納得って感じだねー」 彼があの、和泉の次男だということ。 その事に、やっぱり凄い人だったんだ…という驚きを持ち、 「でも、これってどういう事なんだろ…?」 そして、もひとつ書かれた事に… 生徒たちは困惑した。 それは、作戦のメンバーすらも知らないような情報。 風見「どうしよう……!」 困惑する風見の肩に、隣にいた優木は落ち着かせる為にその肩に手をおいた。 優木「風見くん、落ち着いて。」 正直、予想外の情報に困惑してる優木だったが、 ここで自分まで混乱しちゃダメだ。 そう思って、 優木「とにかく、全部回収して皆さんに連絡するっすよ。」 風見くんと急いであの紙を回収して、 そして連絡してから30分後…… 難しい顔をした皆が、生徒会室に集まった。
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