1422人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は、何を言ってしまったんでしょう…
そうハッと気がついたとき、
陽斗「真白くんっ…!」
部屋のドアが開かれて、陽斗くんが突然入ってきました。
真白「陽斗くん…」
何故、陽斗くんは鍵がかかっていた此処に入れたのでしょう…?そう疑問にも思う。
だけど、右京さんと二人じゃない事実に…少しほっとしてしまった。
陽斗「真白くん、ごめんね。俺がちゃんと想定してなかったせいで…!」
陽斗くんはと言うと、悔しそうにぎゅうううっと僕の首に抱きつきました。
この言い方、
もしかしたら情報通の陽斗くんは、既に知っていたのでしょうか…?
真白「大丈夫ですよ、陽斗くん。」
何故か、右京さんに知られた事だけが悲しくて。
他の皆さんに知られたことは、案外素直に受け入れる事が出来た。
真白「今日の総会で僕が話す機会も作れますか…?」
それに、これをしたのが咲真くんなら。
スゴく作戦の材料として使える。
真白のその真意が分かったのか、
陽斗「ほんと、強くなっちゃって。」
呆れたように笑みを溢した陽斗。
そんな陽斗に、真白もへへ…っと笑みを浮かべた。
そのとき、陽斗の声を聞き付けて右京が部屋から出てくる。
右京「陽斗。お前また勝手に生徒達の部屋の鍵作ってるのか」
陽斗「悪いようには使わないから良いでしょぉー強姦とかあるかもだし。……って、あれ…?」
喋りかけられて普通に答えた陽斗だったが、
背中に感じる違和感に、不思議そうに陽斗は背中に抱き付いてる彼を凝視した。
俺の背中に悲しそうに、そして怯えるようにしがみついている…
真白くんを。
最初のコメントを投稿しよう!