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何か、馬鹿右京がやらかしたのかな…?って思ったけど。
そうでは、なさそうだった。
これはもしかして、
そう思って、背中にしがみついている真白くんをいったん離してニコッと笑いかけた。
陽斗「真白くん。とにかく朝は会議室にいる凛の手伝い行ってくれる?移動面倒だからって凛だけ一人でやってるんだぁ…寂しがってるから、すぐ行ってあげて。」
ね?というと、逃げ出す口実が出来てほっとした様に表情が和らぐ。
真白「す…すぐいってきます…!」
そして、そう言ってそのまま急ぎで用意に行った。
そして俺は、
陽斗「真白くんに避けられて寂しいー?」
からかいモードで、ニヤニヤしながらそう右京に向き直った。
右京「…………うるさい」
そしたら、想像と違った様な反応を見せる右京。
傷付いている…というより、
これは…ダメやつだ。そう思った。
諦めとか、絶望とか…そんな悲しい瞳は、真白くんが来てから無くなってたはずなのに。
陽斗「………っ…」
ずっと、右京を見てたから。
何を考えてるのか、想像つくけど…
今回はあまりにも馬鹿すぎる。
もー…ばかばか…二人ともこんなに…
陽斗「ねぇ、右京っ…」
そのバカな考えに反論してやろうと口を開いたけど、
でも、
陽斗「やっぱいい。じゃあ、先に学校行ってるからね。」
これは、俺が言っても意味なんて無い。
そう思って、何も言うことなくそのまま右京の前から去った。
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