新しい一歩

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その真実を、僕は作戦を一緒に行ってきた皆さんにお話ししようと思います。 唯一この学校で全てを知ってるふかちゃんも、きっと頑張ってって笑顔で言ってくれるはず。 ただ、右京さんに向き合えるか… 分からないけど。 今、頑張ってって前へと進めたら… 右京さんとも、向き合える気がして… 咲真「嘘をつくな…!!!!」 そう、喚くように言っている咲真くんの元へ、 ゆっくりと歩みを進めていきます。 道をあけてくれる生徒の皆さんに感謝しながら、とうとう咲真くんの元へ辿り着きます。 そしたら、 真白「っっ…!」 響く、悲鳴。 また、咲真くんに殴られてしまいました。 咲真「何なんだよっ…!!なんで…!!」 痛い頬に手を当てながら、咲真くんをじっと見つめます。 咲真「なんで、お前ばっかり…!!!!」 胸ぐらを捕まれて、今にも泣きそうな咲真くんに… 僕は、口を開きました。 真白「僕のせいに、しないでください。咲真くん、あなたは…」 咲真「うるさいっ!!!!」 バシンっと、また痛そうな音が響く。 顔をしかめるけど、止めるきなんてなかった。 真白「僕は、咲真くんを一人ぼっちにしようなんて考えていませんよ。ただ、変わってほしいんです。」 きっと、僕に敵意が向くほど… 彼は僕の言葉を、ちゃんと聞いてくれるから。 真白「もう少し、あと少しで良いんです。前へと進みませんか」 まだまだ、足りない。 真白「今のままじゃ、本当に一人ぼっちになりますよ?」 足りない言葉を、必死に続けた。
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