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真白「良いですか?咲真くん。人は、誰もが愛されるべき人間で、誰かに大事に思われてる方たちばかりなんですよ。だから、咲真くんも人に優しくして、大事にしてあげて下さいっ…」
ね?と笑う真白に、見惚れて…
咲真「俺にも…大事にしてくれる人、学校でも出来るか…?」
不安になってそう言うと、
真白「何を言ってるんですかっ…!」
そう、何故か驚くように反応されてしまった。
真白「ずっと、ずっと近くに居たじゃないですか。」
そう言われて、
俺たちの近くに立って、こちらを見守ってる人物が見える。
咲真「悠太…?」
その人物は、心配しているみたいな優しげな瞳を向けている。
真白が頷いて、やっぱり悠太なんだって…思った。
ずっと学校で一緒にいてくれた悠太。
咲真って…優しく名前を呼んでくれた悠太。
俺は、何度も何度も…酷いことを言ったのに。
真白「また、藤咲くんにも皆にも、謝りましょうね?」
真白は、涙でボロボロな俺に気を遣って…
またって、言ったんだろうけど…
咲真「いや、今やって良いか?」
悪いことをしたら、謝らなければいけない。
驚いてる真白に、軽く笑って、
…覚悟を決めて、立ち上がった。
声だけには、自信がある。
俺は、皆に聞こえるように…
俺の想いが届くように
精一杯、声を張り上げた。
咲真「今まで、本当にごめんなさい!!!!俺は、変わりたいっ…!この学校に、皆と一緒に笑い合いたいっ…!!どうか、」
どうか
咲真「俺に、やり直すチャンスを下さいっ…!!!!」
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