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右京「何してるんだって、聞いてんだよっ…」
珍しく声を荒げ、珠稀の胸ぐらを掴む。
腹立たしい。
真白が、何故泣いてんだよ。
すぐ泣くやつだけど、だからって目の前でヒトに泣かされてて黙っているわけにはいかない。
珠稀「ちょっ…落ち着け！な？夕霧っ…！！」
冷や汗をかいて 、焦っている珠稀の表情に余計にイラつく。
こんなにイラついているのも、久しぶりで…
それくらい、真白が知らないところで泣いている事実が胸に刺さってくる。
真白「右京さんっ…」
珠稀を掴む手をどんどん強めていくと、
右京と珠稀の間に誰かが入って、俺の胸を押した。
右京「ましろ…？」
それは、小さい身長で頑張っている真白で、
そう気がついた途端、全身の力が緩む。
勘違い、だったのか…？
不思議そうに真白を見ると、
真白「僕が、勝手に泣いちゃっただけなんです…！」
涙で潤んで、訴えるような瞳が此方を向いていた。
まだ引っ掛かる事はあったが、
こんな瞳で見られたら、否定なんて出来るわけが無い。
右京「分かった。取り乱してごめんな、真白。」
ついクセで真白の頭に手を乗せると、
真白「……っ…」
何故か、驚いたような…拒絶、してるような、
そんな反応が返ってきて、真白が自分を拒絶してることを思い出した。
右京「……ごめん」
ゆっくり手をどけると、見開いた瞳で見つめられた。
どうしろっていうのだろう…
真白が分からなくて、
右京「じゃあ、…な」
とにかく、早く立ち去ろうとすれば…
真白「あのっ…！皆さんを集めて貰えませんかっ…！話したいことが、……あるんです。」
そう、真白が必死な表情で声を発した。
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