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そして、二人がどんどん辛そうにしているのを見ていられなくなって、
楓にぃのお友だちに手伝ってもらって、
無理矢理、二人を会わせたんです。
その時の、二人の嬉しそうな笑顔は…
今でも忘れてません。
白「真白!本当にありがとっ…」
真白「良かった。楓にぃと白がくっついて!」
僕がそう言うと、白は嬉しそうに頬を染めて…
本当に、こっちまで幸せになってきます。
白「あ、でも急に真白を放って出掛けたりとかそんなことをしないからね!俺も楓さんも、真白も大切にしてるんだから。」
真白「………!」
白「あ、信じられないって顔した。ホントだよ。真白は僕と楓さんの大事な弟なんだからね。」
弟じゃないもんっ!って、その時はふんってしちゃいましたけど、
内心はすごく、嬉しくて、
二人の弟として、これからも一緒にいれる。
二人の幸せそうな笑顔を、近くで見れる。
その事にただただ喜んでいました。
今後のことを知るよしもない僕は、
この時間が、いつまでも続いていくと信じていたんです。
そして、その三ヶ月後…
久しぶりに3人で会おうとなった春の日。
全てが、全てが崩れました。
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