新しい一歩

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綺麗な桜の中、僕たちはあるいていました。 楓「まー坊。はしゃぎすぎんなよ。」 真白「そんなことしないよ…!」 むーと膨れる僕に、楓にぃがクスクスと笑って、 白「楓さん。あんまり真白をいじめちゃだめだよ。」 白が優しく僕の頭を撫でてくれて、 楽しいなぁ…と思いながら、 本当に、幸せを噛み締めていました。 暫くお花見して、 楓「帰るか。」 そう楓にいに言われて、帰り道へと歩き出します。 はしゃぎすぎて時間が遅くなってしまって、 楓「二人とも早く歩けよ。」 楓にぃが先さきと前を歩いてしまいます。 僕と白は、そんな楓にぃを見失うことがないくらいの速度で歩きながらついていきます。 白「今日は楽しかったね。真白。」 真白「うん!」 へへっと笑いあって、顔を見合わせる。 そして、そのまま此方を気にしながら歩いている楓にぃへと目線を向けました。 優しい、優しい背中。 相変わらず、楓にぃの後ろ姿は好きだなぁ…と思っていました。 どうやら、白も同じような事を考えていたみたいで… 白「俺、本当に楓さんと真白が大好きなんだなーって思うよ。」 急に、真面目な顔でそう言う白。 真白「へっ…」 急に、直球で来られて、恥ずかしくて… 真白「なっ…楓にぃっ…!!なんか白が恥ずかしいっ…!!」 そう言って、赤くなりながら楓にぃの元へと走り出す。 楓と白は真白を呆れるように見つめたが、 次の途端、 「「………真白っっっ!!!!!!」」 必死に、真白の元へと走り出した。
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