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ーーーーーーーーーーーーガシャン
次の途端、僕は…
上から落ちてくる廃材を見ながら、宙に投げ出されていました。
大きな音が聞こえて、僕が地面につくまで、
それは、それは、……長い長い一瞬でした。
「「きゃぁぁぁあっ!!!!!」」
周りにいた人たちが、次々に悲鳴をあげ、そのうちの一人が救急車を呼びます。
呆然と座り込んで、頬についたモノを指で掬う。
ーーー赤い、赤い、
頬に付いていたものが、理解が出来なくて、
目の前の光景が、全く分からない。
いや、分からない事に…したかった。
必死に廃材が落ちてきた所に向かう理由も、
必死に赤く染まった廃材を持ち上げようとしている訳も、
何故、二人がいないのかということも、
全部全部、
理解できないくらい、
自分が、壊れてしまえば良いのに…
そう、思いました。
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