新しい一歩

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ーーーーーーー 話を聞いて、全員がその時の真白と同じように… 凍りついた。 陽斗「まさか…」 まさか、そのまさかが… 真白「楓にぃは、僕と白の存在を消しました。楓にぃの恋人である、ましろという人物を…僕だと思ったんです。」 最初は、白と僕を重ねてるのかな…? 僕を白だと思いたいのかな…?って思ったけど、 それは違いました。 ましろ。 それは、僕と白を重ねた…新しい人物でした。 亜也「なんだよ…それ」 悔しそうにそう呟くかいちょに、優しいな…と思う。 同情でもなく、それがやるせなさなのが嬉しい。 紫桃「じゃあ、今柴田は兄の恋人のましろという人物になっている…ということか?」 いいんちょは、やっぱり鋭くて… その問いに、ゆっくりと頷いた。 咲真「真白っ…ごめんっ…!俺、っ…俺っ…」 すると、咲真くんが瞳に涙をいっぱい溜めて…そう頭を下げてきた。 隣にいる藤咲くんは、咲真くんの肩に手を添えている。 咲真くんが言ってるのは、写真の事でしょう。 僕と、楓にぃが…キスしている写真でしたから。 真白「大丈夫ですよ。慣れましたし。」 それに、 真白「僕は、楓にぃが近くにいるだけで…どんな形でも構わないですから。」 2度と、二人失う感覚なんて味わいたくない。 真白「別に、ほんとの僕を覚えていなくても…」 本心なのに、まるで言い訳をするように、 そう聞こえて、しまうのは何故でしょう。 誤魔化すように言葉を続けて、目線を移動させれば、 右京さんと、目が合いました。 そして、やっぱり右京さんは… 僕の心の中に入るのが上手いと感じます。 右京「じゃあ何で………お前は此処に来たんだ?」
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