新しい一歩

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そのまま、皆さんの優しさに包まれて、 ひとしきり、泣いて、 落ち着いた時、 陽斗「じゃあ、俺たちは帰ろっかぁ…」 紫桃「そうだな」 陽斗くんたちがパッと僕を放して、 そして何故か顔を見合わせています。 何かを、伝えあってるのでしょうか…? そのまま話せばいいのに、どうしたのでしょう…? そう思っていたら、 宏臣「真白くん。では私たちはこれで」 亜也「最後に、この書類だけ終わらせて帰って貰えるか?」 陽斗「真白くんの、最後の生徒会の仕事だよ。」 凛「ん…がんばって」 生徒会の皆さんにそう言われて、 そしてその一方で、 紫桃「右京。風紀入隊の書類がまだ出来てないだろう。」 珠稀「紙持ってきたんやから、やって帰りや。」 風紀の皆さんが右京さんにそう言った。 咲真「真白!俺も手伝おーーーー…むっ…!!」 藤咲「咲真は僕と、帰ろうね?」 咲真くんがキラキラした顔でそう言ったのも、慌てて藤咲くんが口を覆って黙らせる。 これは…? 風見くんたちの方を向くと、にこっと笑われる。 もしかして、右京さんと僕を二人っきりにしようとしているのでしょうか…? まだ、気持ちの整理があんまり付いていなくて、 ちらっと右京さんの様子を見てみると、 右京さんも、僕と同じように見えて。 どうしようと思ってたら、 右京「わかった。」 右京さんが、そう答えた。
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