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学園の全てが変わった、あの日から……
物事が大きく変わっていった。
茅野咲真の性格がだいぶ変わり、生徒達の彼への悪意も嘘のように消えた。
一方、あの総会以来…真白様のファンが急増している。
そして、俺らの中で一番影響のあった変化は…
風見「ねぇ、渋谷くん。どうしよう…!」
声をかけられ、顔を向けると…
右京様の親衛隊隊長、風見だった。
そして、今ずっと話していたのは…
風紀親衛隊隊長、渋谷誠………俺だ。
前の章では、かなり喋っていなかったが…
言葉を口にするのが苦手なだけで、このように内心ではいつも何かと考えている。
風見「ねぇってば…渋谷くん。」
反応を見せなかったからか、少し怒ったように言う風見に、
渋谷「ああ、すまない。」
それだけ伝えて、風見が言っている事を考える。
その間、沈黙が続くわけで…
風見「もー…僕、一応先輩なんだからね…!?」
その沈黙に耐えられなくなった風見は、むっとした表情でそう言った。
親衛隊は協力すればするほど、良い連携をとれる。
一年以上の付き合いの風見が、まさか一年先輩だなんて今更考えることはない。
風見「もー!そろそろ喋るのなれてよ!」
そして、馴れたら喋られるものでも…
ない。
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