新 親衛隊。

2/8
前へ
/300ページ
次へ
学園の全てが変わった、あの日から…… 物事が大きく変わっていった。 茅野咲真の性格がだいぶ変わり、生徒達の彼への悪意も嘘のように消えた。 一方、あの総会以来…真白様のファンが急増している。 そして、俺らの中で一番影響のあった変化は… 風見「ねぇ、渋谷くん。どうしよう…!」 声をかけられ、顔を向けると… 右京様の親衛隊隊長、風見だった。 そして、今ずっと話していたのは… 風紀親衛隊隊長、渋谷誠………俺だ。 前の章では、かなり喋っていなかったが… 言葉を口にするのが苦手なだけで、このように内心ではいつも何かと考えている。 風見「ねぇってば…渋谷くん。」 反応を見せなかったからか、少し怒ったように言う風見に、 渋谷「ああ、すまない。」 それだけ伝えて、風見が言っている事を考える。 その間、沈黙が続くわけで… 風見「もー…僕、一応先輩なんだからね…!?」 その沈黙に耐えられなくなった風見は、むっとした表情でそう言った。 親衛隊は協力すればするほど、良い連携をとれる。 一年以上の付き合いの風見が、まさか一年先輩だなんて今更考えることはない。 風見「もー!そろそろ喋るのなれてよ!」 そして、馴れたら喋られるものでも… ない。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1422人が本棚に入れています
本棚に追加