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バカバカと拗ねている風見を、横目に…
本題である、親衛隊の一番の変化のことを考える。
一番の問題、それは…
風見「右京様の親衛隊…どうしよう…ほんとに」
そう、この学校のナンバーワン…右京様の事だ。
ずっと断り続けていた風紀の勧誘に、あっさりと承諾した右京様。
しかし、その右京様の行動は生徒全員に衝撃をはしらせた。
人を惹き付ける能力を持った右京様は、親衛隊以外にも尊敬の眼差しで見られている。
その右京様が、……風紀に所属した。
生徒会の影にいた風紀が、一気に表へと出てきたのだ。
そのおかげで風紀の親衛隊に入隊すれば良いか、右京様の親衛隊に入隊すれば良いかと悩む者達が急増。
その相談をされるたびに、風見が俺を訪ねて来ると言うわけだ。
渋谷「確かに、なにか対策をたてなければな。」
風紀と右京様の親衛隊を合体というわけにはいかない。
勢力が一気に集中することを、防ぐためだった。
組織が大きくなればなるほど…どんどん統制がとれなくなる。
風見「また、ミーティングしなきゃね…!」
風見とそう話し、休み時間終わるからと帰る風見を見送る。
そして、教室に入り再び席についた途端…
「しーぶやっ」
次は、俺個人の悩みの種が現れた。
渋谷「なんだ?優木。」
生徒会親衛隊総隊長…優木李緒だ。
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