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優木「で、どーするつもり?」
やっと自分の席に座ってくれた優木だが、先生が来るまで俺とのお喋りタイムは終わらないようだった。
どーするとは、親衛隊のことか。
それなら…
渋谷「今日、真白様のところに風見と相談にいくつもりだ。」
快く引き受けてくれた真白様、
つくづく思うが、真白様は凄いお方だ。
あの能力、そして…あんな過去の話を俺達にも話してくれた寛容さ。
あの事を話してくれたということは、俺達は仲間だと認識して頂けているのだろうか。
そう、少し思いを巡らせ…
真白様の素晴らしさを心の中で唱えていると…
優木「ーーーぶや?…渋谷ってば」
トントンと肩を叩かれ、現実へと引き戻された。
渋谷「……すまない」
どうやら、少し別の世界へと意識を向けてしまっていたようだ。
優木「もー…ぼけっとし過ぎ。」
フワフワしているこいつに言われる筋合いは無いのだが、ごもっともな意見を言われてしまう。
内心反省したのだが、
しかし、それはその後で打ち消されてしまう。
優木「とにかく、俺も行くから」
有無を言わさない態度に、少しだけ殺意を持ったのは…
己の心だけの秘密、としておこう。
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そして、その放課後…
俺は、あの時に有無を言わなかったのを後悔する事となる。
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